Neroさんの魅力
Nero:僕結構影響を受けやすくて、マンガだったりとかドラマを見て、まあマンガかなー…
――スラムダンクとか?
Nero:そうそう。団体(競技)の中でも、みんなを支えていきたいというよりは、圧倒的なストライカーになりたいというか
――点とるだけの、俺が俺が!みたいな
Nero:ライブもやってたりしますもんね
――うん。そういう事もあったので、割と目的に拘らず間口を広げるだけでも、何か見つかったりはしますよね。
Nero:そう!俺が俺が!(笑)
色んな人に支えられて、みんなに感謝しながらここまで来たって思いはあるんですけど、憧れはそこにあったんだと思います。「抜きん出た存在になりたい」「カリスマになりたい!」みたいな思いがどっかにあって、昔やってたスポーツにも通じるものがあったかなって思いますね。
――なるほど。団体競技はなんか、Neroさんらしいなって思うんですけど、俺が俺が!って思う自分とその調和したい自分っていうのが、Neroさんは絶妙に半々くらいあるんでしょうね。なんていうのかな。すごくバランスがいい!
Nero:おお~嬉しい。(笑)
――誰に聞いても、Neroさんのこと悪く言う人一人もいない。
Nero:本当ですか!へえ~!
――内面もイケメンでもう…どうしたらいいんだ。早く嫁をもらってくれ。
Nero:はっはっは(笑)
――もう嫁になります。
Nero:ほんとっすか!(笑)
――……みんな女子はそう思ってます。(笑)
音楽業界で感じた「苦労」
――歌い手ならではの苦労ってありますかね
Nero:苦労すること……まぁこういう活動してらっしゃる方誰にでも言えると思うんですけど、自分のこだわりと、リスナーさんが求めるものとのギャップとかですかね…?
――あぁ~
Nero:歌のスタンス一つにしてもそうなんですけど、髪型も、自分で決めてザクッと切った、いいって言ってくれる人もいて、えっ長いほうが良かったっていう人もいたりとか。
あとはまあ、歌もそう、昔の歌い方が良かったとおっしゃる方も、今の歌い方がすごい良いって言ってくれる人もいるので、自分をしっかり持っていないと、結構大変かなとは思いますね。
――何が正解とか、ないですからね。
Nero:そうなんですよね。
――自分がやりたいことを100とするのか、みんなからいいって言われるのを100とするのか、まあ半分半分なのか、その辺って結構せめぎあいですよね。
Nero:そうですね。そこが苦労というか、どうしよっかなっていつも思う事ではありますね。
――面白いところでもあり、難しいところでもある…
Nero:そうですねー
――かもしれないけど、醍醐味でもあるかもしれないですね。
「歌嫌い」が音楽の道へ
ーー昔ギターを弾いてたって聞いたんですけど
Nero:ずーっとギターでしたね。もう…10年とか……?
ーーギターからボーカルになるって……どういう変性を辿るの?
Nero:むしろ歌、嫌いな位だったんですよ。まあ、中学校のときとかは大好きだったんですけど、変声期のときに思い通りに歌えなくなっちゃって、それで歌がすごく…嫌いになったというか、苦手になったというか。
ーーうんうん
Nero:もう一切歌わなくなっちゃって、より一層ギターにのめり込んでいって……。
でも、ある時友達に無理矢理連れて行かれたんですよ、カラオケに。お前の分のお金も払うから。で、一切歌わなくていいから、俺の歌を聞いてくれと。
ーーその人の方がエンターテイメント性がすごいですね(笑)
Nero:そうなんですよ、すごいやつで(笑)
じゃあ、いいよ。お金もいらないし、別に行くだけならいいよって行ったら、友達がずーっと歌ってて。で、一人じゃ歌えない歌を歌い出したんですよ。
ーーうんうん
Nero:そのタイミングでマイクぱって渡されて、いやいやって言ったんですけど、僕もちょっともう楽しくなっちゃってたんで、ノリで歌ったんですよ。
そしたらむっちゃ気持ちよくて。
あれ?なんかこの感じ、すごいギターをがむしゃらに弾いてたときの感覚に似てるな…ってなって。友達からも「え、なんか、なんでそんなに歌が嫌なのかわからないぐらい歌えてるよ」って言われて。じゃあ明日も行こう!みたいな
ーースイッチが(笑)
Nero:ハマっちゃったら、こうなるタイプみたいで笑
で、もう次の日8時間ぐらい入って…
ーー8時間カラオケしたの!?
Nero:8時間カラオケして、喉はガサガサだし体は疲れるけど、また次の日カラオケみたいな。また8時間みたいな。「たーのしー!」みたいになって(笑)
ーーなんの修行が始まってるんだ……急に
Nero:その出来事が完全に歌へのターニングポイントですね。その友達がいなかったら、絶対にやってなかったと思います。
ーーうん。やっぱ人が影響しつつ、広がってくってのが大きいですね。
Nero:そうですね。やっぱりそうみたいです。
ーーうん。そういうスイッチみたいなものって、色々やってたからこそだと思うんですよ。、ギター弾いていたから、その…なんていうんですかね、フラストレーションが逆にスイッチになっているかもしれないし
Nero:うーん、確かに。
ーーそういう意味ではいろんなことやってみて、今やってみたいことをやって、自分の道を見つけていくってスタイルですかね。
Nero:そうですね。
ーー前回のS!Nさんのインタビューでは、まず大学とかに行って、やりたいことがないなら、まずは探してみるのもいいんじゃない?ってスタイルだったんですよ。逆にNeroさんは、今やりたいことをそのまま突き進んで見つけていくっていうタイプっていうことですよね。
Nero:そうですね。僕、結構なんでもやってみるタイプだと思います。
ーーそういう人それぞれのスタイルがあるので、今後もこういう対談で「あ、私もこうしてみよう」と思える指針をお届けできたらいいなと思ったりします。
意外な一面「Bar経営者」
――あともう一個だけ聞きたいんですけど、多分ちょっと普通の歌い手さんと違う点が…
Nero:あ~はいはいはい
――ミルフィというBarを、経営している…?
Nero:そうですね
――異色ですよね
Nero:たしかに、あんまり考えられない感じですよね。
――あんまりいませんよね。きっかけとかあったんですか?
Nero:きっかけはそうですね……cony君ともう1人、あまり表に出ないヤツと一緒にやってるんですけど、みんなお酒飲むのが好きっていうのが根本で(笑)自分たちも飲めるし、もっとこの楽しい時間をもっと多くの人に共有したいよねって。
――行動力がすごい。(笑)
Nero:ははは(笑)
――エンターテイメントというか。普通はそこまでしないですよね!お店つくちゃう~?作っちゃう作っちゃう~!みたいな。無理でしょそれ!(笑)
Nero:でもやっぱ自分たちのライフスタイルの中で「お酒」がやっぱり大きかったんで、まあしかも僕お酒飲むとすごくこう楽しくなってピースフルになって、人間大好き!って言っちゃうんですよ。いっつも。(笑)
――言っちゃうんだ(笑)
Nero:人間っていいなー!みたいなんなるんですよほんとに。だからまあ、なかもっとたくさんのひとと飲みたいっていう
――なるほどね。それもまた自己表現というか、エンターテイメントの一つっぽいですね。
Nero:もう初対面の人でも酒飲みに行きませんかって言いたいくなる
――なるほどねそこが協調性が。基礎が。生まれてるのかもしれないですけど……
Nero:だと良いんですけどね。